金川 欣二:マックde記号論(言語学のお散歩)


「金川 欣二:言語学のお散歩」の歴史

歴史ったってそんなにないのだけれど…。

いろいろあったと思うけど、覚えているものだけ。

嫌なことは忘れた。

もっと事件の多い人も多いだろうに、平凡なページ。

ヒストリーというより、ひっそり。

ネット関係の歴史だけを網羅。

振り返るようになったらお仕舞いだ。

 本当の名前は「言語学のお散歩」なのだが、千野栄一先生の『言語学の散歩』をぱくっているので居心地が悪い。そこで「マックde記号論」ともしている。“RIdeo, ergo sum.”とか“Caught in the Web”というのはただの標語だと思っておいてください。

 僕のことを「笑う言語学者」という人がいるが、正確には「笑う言語」を学んでいる者という意味なのだが、もしかしたら「(人が)笑う言語学者」かもしれない。本人は「笑わせる言語学者」のつもりなのに、笑われているだけなのかもしれない。自信がない。ちなみに西江雅之先生は「歩く人類学者」だし、土屋賢二は「笑う哲学者」だ。

 「知の脱力系」(「知の脱構築系」とも)とも呼ばれている僕のホームページのおかげで、こんなに簡単なら自分でも作ろうという人が増えたのでめでたし、めでたしである。 

 うちの卒業生から次のようなメールが来た。

 非営利ホームページを開設し、番組制作指導用のテキストなどをアップしています。おかげさまで、毎月一万件を超えるアクセスをいただいており、責任の重大さに身がひきしまる思いです。

 一万を超えて責任の重大さに身が引き締まるなんて実にうらやましい話で、脳天気に、無責任にホームページを作っている僕がいつまでも痩せない理由も分かったような気がした。


●1995年

■2月/『ASAhIパソコン』6周年記念エッセー部門「私を変えるパソコン」で「うちのパソコンキッズ」が優秀賞。

■8月・NHK教育テレビ「ティーンズ・ねっとわ ーく」全国顧問会議で「インターネットと国際交流」を発表。


●1996年

■7月/高橋三雄筑波大学教授らPCキャンパス研究会「情報リテラシー教育の課題と対策」小論文コンテストで「カルチュラル・リテラシーの重要性」が佳作としてHPに掲載される。

■7月/“極私的「食と文化」論”がフードミュージアムに掲載されて生ガキをいっぱいもらう。ちょうど新湊市にO157の患者が初めて出た日で、恐る恐る食べた。

■9月26日/「マックde記号論(言語学のお散歩)」を本格的に運用・開設。

「最新情報の地層」に初めてリンクされる。「このホームページに掲載されたRegionalisticにして知的な数々のエッセイはWWWも捨てたもんぢゃないとうならせるのに十分なものがあります」というのが嬉しかった。

■Yahoo!に登録されるが、「『オウム真理教の言語学』他のエッセー…」と書かれたために「オウム真理教」で検索するとトップにでてきた。後に訂正してもらう。


●1997年

■1月/家庭からfitwebに接続。「金川家のポレポレ日記」を公開。

■7月/新湊高校の甲子園出場で「輝け!新高ナイン@甲子園」作成。


●1998年

■3月春分の日/「菊と蒲鉾」関連でNHK北陸スペシャルに出演。

■6月/細田均さんから「文章がうまい、内容がしっかりしている、各エッセイの中身が濃い」とおだてられてホームページを続ける。

■7月/「ポレポレ掲示板」を開設。

■8月24日/エフエムとやまで「マックde記号論(言語学のお散歩)」が紹介。

■12月/「大人は判ってくれない」に多くのアクセスがあり、「キリコの部屋」関連だと分かる。

■パナソニックのパソコンに「レット・イット・ベビー」のURLが登録される(http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/macde.html)。

■「父性の創造」が「少年・少女たちが生き生き育つには」に紹介される(後に光芒社より『インターネット共創社会---野(フィールド)のネットワークにむけて』という本になる)。


●1999年

■3月20日/「蘊蓄リンク」に「マックde記号論(言語学のお散歩)」の書評が書かれる。

■5月1日/商船サイトのカウンターに替える。

■7月/甲子園出場を期に「輝け!新高ナイン@甲子園」に掲示板を付ける。

■8月1日/「インターネットから見た富山湾」講演。

■8月10日/地方紙・北日本新聞「輝け!新高ナイン@甲子園」紹介。

■8月14日/「ペンネーム図鑑」がYahoo!の「今日のオススメ」になって550アクセス。

■8月/「マックde記号論(言語学のお散歩)」がライコスの優良サイトに選ばれる。

■9月/「菊と蒲鉾」関連でフジテレビの番組「これって変ですかぁ!?」の取材協力。

■10月8日/「越中語大辞典」関連でNHKラジオ全国放送に出演。「中部の方言」を語る。

■ライコスジャパンの優良サイト / 芸術と人文科学 / 語学・言語学 /に選ばれる。


●2000年

■1月/「世界三大美味と富山」が北日本ホームページ大賞(優秀賞)。

■4月/『グッドラック富山』の「行かんまいけ富山@世界」の連載開始。

■5月4日/毎日新聞富山版「レット・イット・ベビー」紹介。

■5月/ベストセラー学者・林道義氏の金川欣二氏への反論──反権威主義者の権威主義」として僕のエッセーへの反論がなされる。

■6月10日/『TVBros(テレビブロス)』6月10日号に「マックde記号論(言語学のお散歩)」が「部屋の中でお散歩を」として紹介。 ホーリーさんというのは主婦らしい。

部屋の中でお散歩を

 最近、ウェブで趣味は散歩って書いてあるのをよく見るけれど、ほんとかな。僕は酔っ払いかゴミをあさる人しか見たことないな、夜中に散歩するものだから。それが頭の中だけでこんなサイトを。記号論や言語学という看板に惑わされて敬遠すると損ですよ。文学・映画好きの興味をそそる、軽妙なエッセーが中心です。時に学者らしいジョークもあるけど、それもご愛敬。千夜一夜物語のように一晩にひとつずつ、または散歩を控えた雨の日に読むのにうってつけ。(ホーリー堀越)

■7月4日/朝日新聞富山版「レット・イット・ベビー」紹介。

■8月/インフォシークの自サイト検索をトップページに付ける(自分の文章の検索が可能に------自分でもどこに書いたか忘れている)。

■9月/一日660アクセスの新記録で月間1万3千アクセスを超えるようになる。前年5月から合計10万アクセスを記念?してこの「歴史」を書く。

■10月/検索エンジンgoogleで「言語学」「記号論」ともにトップに出てくるのに驚く。


●2001年

■宇宙の旅に出るつもりだったが、年末はヨーロッパに行った。アクセスは一日1000前後になる。

■三省堂のホームページができてリンクに次のように書いてあった。

言語学、記号論の研究者によるウェブサイト。映画や漫画、小説などを扱いながら博覧強記をまじえた知的エッセイを多数掲載。言語学、記号論、比較文化論と話題は幅広く、読んで楽しく、ためになるサイト。

■『CAT』(アルク)2月号に「ホワット・ライズ・ビニース」を書く。

■自分の文章を読んでも面白くないし、何を賢(さか)しらなことを書いているのかと心から反省し、2月20日に疲れて休止。

■ホームページを続けてくれ、という大多数の支持がないまま、閉鎖を決意。

『JUST MOAI』最終号に紀田順一郎氏が「高校生のための知的生産の技術」を紹介。そのため、一時開設。

 金川欣二氏(富山商船高等専門学校助教授)がホームページに掲載している「高校生のための知的生産の技術」など、社会人向けとしても読ませる。「基本は書くこと」とし、パソコンで日記をつけることから始めよとアドバイスする。日記は知的生活の基礎で、日記をつけることによって、少なくとも毎日パソコンに向かう理由ができるというのは、私も賛成である。
 金川欣二氏のホームページ「マックde記号論(言語学のお散歩)」にはコンテンツとして膨大な数の文章が掲載されており、その中の1つ。高校生のみならず、“大人”も読むべき興味深い内容となっている。

■4月8日/地方紙・北日本新聞「レット・イット・ベビー」紹介するがURLを閉鎖中のトップページで紹介してメマイ。慌てて「レット・イット・ベビー」を開くが、後々まで検索エンジンに残る。おまけに学生からも冷やかされて散々。

■閉鎖中であまり意味がないが、カウンターが200000を超える。直後にカウンターが故障して1万ほど戻る(元々意味がないカウンターだが…)。

■5月17日/訳もなく再開する。女性・ファミリー向けのホームページと掲示板の第4位になっていて驚く。

■6月/情報工学科がK教官が「ランゲルハンス島」は私の名前が書いてあって問題がある、と会議で騒ぎ始め、とりあえず閉鎖。K先生には名前が知られるとまずいことがあるのでは、と他の先生にいわれた。

■「検証―富山美人」で「ズームイン朝」にちょこっと出る。女性からメールが来なくなった。

『本の雑誌』7月号に「マックde記号論」が紹介された。大好きな雑誌なので、うれしかった。

ネットの注目連載はこれだ!   小黒直昭(「ネットJ」編集部)

 …記号論なんていうと難しそうですが、実はお笑い系で、ワープロの誤変換で遊んだり、FAQ形式の「ゲーテとの対話」風自己紹介をえんえんやったり、言葉遊びといってもいいかもしれません。

 しかも非常に博識で情報が豊富なんです。「校正畏るべし〜誤植の歌毛」というエッセイでは、十七世紀ヨーロッパの誤植例から三木のり平の芸名の由来まで登場します。また、新たに中島みゆきのCD回収話が追加されたり、一度アップした後もつねに更新されているんですね。

 膨大な量なので、実は僕も全部読み切っていないんですが、ぜひ一度見てください。

■7月/小学館のオンライン百科のニッポニカURLセレクトの「言語学」でトップになっているのに驚く。

■アクセスが一日1600を超える。

URL Todayの10月12日に紹介される。

「マック de 記号論」は、言語学的な知識を駆使して、ユーモアを交えつつ、言葉の由来や成り立ちを解説しているサイト。最新の話題にも触れながら、言葉の世界の奥深さを見せてくれるコラムは、学問的に精密な思考法と博識を駆使して書かれたもの。言葉を探るとあらゆる問題につながっていくことが実感できる。作家のペンネームとその由来をまとめた図鑑コーナーも面白い。


●2002年

■1月/春風亭昇太の番組に出演する。

■1月/意味のないことだが、カウンターが500000を超える。

■1月/『ラクティブ』7号に紹介される。

RACTIVE

■2月/紀田順一郎『インターネット書斎術』(ちくま新書)に僕のサイトが紹介される。

インターネット書斎術

■2月/『縄文プリ』に「語源学仮入門」が紹介される。

■2月/『Vivo la Vita』に「レット・イット・ベビー」が紹介される。

ヴィヴォ

■3月/北陸中日新聞に新高野球部応援ホームページの記事が載る。

■4月/中学生用『国語の学習』(明治図書出版)に「語学と言語学」の一部が紹介される。

KOKUGONOGAKUSHUU.GIF

■4月〜/お笑いが買われて?「とやま夢航海」の「とやま文化探検」というコーナーにレギュラー出演。

夢

■6月/『兵庫教育』6月号に「教師のコミュニケーションを高めるために」を書く。

■6月/Yahoo!で「言語学のお散歩」を検索すると579件出てくる。

■7月/『マタニティ』(婦人生活社)7月号に「ペンネーム図鑑」が紹介される。

■9月/国会図書館のデータベースに「ペンネーム図鑑」と「症候群・シンドローム」が登録される。

■9月/紀田順一郎『デジタル書斎活用術』(東京堂出版)に「高校生のための知的生産の技術」が紹介される。

■10月/サーバーが故障して一時読めなくなる。ほっとした人も多かったかもしれない。年間50万アクセスを超えていることに気づく。

■12月13日金曜日/あまり意味のないことだが、アクセス数が1000000を超える。


↑面倒なので自分でゲットしてしまった

■上田浩史さんの『ワールド・ワード・ウェブ ことばの雑学コレクション』(研究社)に僕のホームページが紹介されていた。

…言語学の知識に裏打ちされたギャグ満載のコラムがずらっと並ぶ、読み応えたっぷりのサイトです。

WWW


●2003年

■3月3日/せっかくのカウンターが故障で0になってしまう。まあ、目安だからどうでもいいけど…。

■4月/「とやま夢航海」が2年目に入る。

■9月/『教員養成セミナー』(時事通信社)で「教育言誤学」の連載が1年にわたり始まる。

教員養成セミナー』

■『月刊北國アクタス』12月号の「石川・富山の『びっくり日本一』」にコメントが載る。

アクタス


●2004年

■2月16日/All About Japanの「スーパーおすすめサイト2004」に選ばれる。

スーパーおすすめサイト

■3月3日/1年間でカウンターが760000動いた。一日平均2076動いたことになる。その後カウンターは壊れる。

■4月/僕と直接関係のない事件があって、嫌になって閉鎖。

■7月/要望もないのに、勝手に再開。

■9月/『教員養成セミナー』(時事通信社)で「発想の冒険」が1年にわたり連載開始。

■9月/またまたトラブル発生。災難はどこから降ってくるか分からない。閉鎖。


●2005年

■閉鎖したまま1年がすぎる。


●2006年

■閉鎖を止める。

■2月20日/『おいしい日本語…大人のための言語学入門』(出版芸術社)が刊行される。産経新聞などに書評が出る。

2007年

■2月「愛と哀しみの果て」『アピエ』10号

■4月25日『ライ麦畑のキャッチボール』(子どもの未来社)が刊行される。

■8月10日『脳がほぐれる言語学』(ちくま新書)が刊行される。讀賣新聞などに書評が出る。

余録:言語学者の金川欣二さんの…

 言語学者の金川欣二さんの「脳がほぐれる言語学」(ちくま新書)にこんな一節がある。「人間は記号を自由に使うことができる動物だ」。私たちは日ごろ、とりたてて意識することなく多くの記号を使っている▲文字やマークはもちろんのこと、数字も記号の一種だ。ただの数字に人間がさまざまな息吹を与えているケースも少なくない。野球の背番号はその一例だ。「18」は誰が決めたわけでもないのにエース級の投手が背負う番号というイメージが強い。これは日本でしか通じない話だが▲大リーグでの特別な背番号は「42」だ。1947年、アフリカ系黒人選手として初めて大リーグと契約し、プレーをしたブルックリン・ドジャースのジャッキー・ロビンソン選手の背番号に由来する▲当時、大リーグは16球団だった。黒人選手と契約したいというドジャースの提案は16球団のオーナー会議に諮られ、評決は1対15で否決された。賛成1票は、もちろんドジャースだ。しかし、当時の第2代コミッショナー、アルバート・チャンドラー氏の英断で契約は承認された▲ロビンソン選手のデビューから50年後の97年、大リーグは「42」を全球団共通の永久欠番に決めた。ヤンキースのマリアノ・リベラ投手は決定以前から「42」をつけていたため例外だ。ロビンソン選手が初めてプレーした4月15日には現在もさまざまな記念行事が行われている▲日本語では「死に」につながる「42」だが、来日外国人選手にはあこがれの数字だ。12球団中「42」をつけている外国人選手は8人。人種差別と闘ったロビンソン選手の遺志は背番号を通じて日本球界でも受け継がれている。

毎日新聞 2008年3月23日 東京朝刊


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商船高専のカウンターは1999年5月から数えたもの。
別のページに行っても増えないから正確にアクセスした延べ人数。

Fitwebのカウンターは移動ごとに増えていくので読まれたページ数。